現在、子供たちの野球離れを食い止め、興味を持ってもらうための活動が日本全国で始まろうとしています。

メジャーリーガーの大谷翔平選手が小学生にプレゼントしたグローブもその一環です。
その野球離れの原因は少子化や競技種目の増加で選択が増えたことによるものだと言われています。
秩父地区でも9チームあったチームがこの20年間で5チームまで減少しています。
しかし、それだけが理由ではないと小鹿野カージナルスジュニア(以下、我がチーム)は理解していす。
今までの少年スポーツは野球に限らず、勝利至上主義が優先されていました。
勝つための練習、勝つための生活、勝つための習慣、勝利することを前提に厳しくすることが強さの秘訣という考え方が、今までの主流であったことも否定できません。
しかし、今現在の令和の時代で求められることは、勝利優先ではなく「愉快適悦」とにかく楽しんでくれれば良い。
言い方、捉え方で意味は全く違ってしまいがちですが、昨年は「エンジョイベースボール」という言葉がメディアで取り上げられておりました。
そして、親御さんの考え方の多くは、エンジョイベースボールを実践しながらも礼儀を学び、成長に見合った規律を身に着けて成長してもらいたいという願いがあると思います。

これから私たちが目指す少年野球は野球が楽しいスポーツだと感じながら、気持ち、体力、考える力を成長させることです。
それに野球だけにこだわる必要もなく、勉強塾や習い事、他のスポーツと掛け持ちをすることもこれからの少年スポーツには求められてくると考えています。
子供のうちから将来を決めてしまうのではなく、このチームに入ったことで多くの選択肢を作り上げる切っ掛けにもなってもらいたいです。

また、楽しいだけでは勝てないのではないかと思われますが、さすがに楽しくても負けてばかりでは面白くないのは当然です。
ですが、埼玉県優勝を何度も経験している多くのスタッフが野球を通じてお子さんたちの成長をサポートします。
秩父地区もチームが減少していますが、この20年間で埼玉県で1位になったのは我がチームだけで合計3回の優勝を経験させて頂きました。
その経験豊富な指導者がいる我がチームだからこその強みもあります。
しかし経験豊富な指導者が振り返って思うことは、今までの理論はこれからの少年野球には合わないということです。

逆に新しい形の少年野球で周囲に認めてもらえるチーム作り、その年代で強さも求めていくなら新しい形で強いチームを作り上げる。
他のチームのように厳しく根性論の野球をするのではなく、これから我がチームは楽しさを前面に押し出した新しい形の少年野球を目指します。
もちろん、親御さんの当番の在り方も見直し、負担を極限まで減らし少年野球をもっと身近に感じられるようにすることも責務だと思っています。
訳あって他地域から参加している選手もいますが、チーム力を上げようと無闇に町外から越境させて選手を集めることは考えておりません。
地域に馴染んだ、小鹿野町らしい少年野球で子供たちをサポートしていきます。

私たちが以前から掲げている「素直・謙虚・感謝」というチーム指針は変わりません。
将来、立派な大人になって欲しいと願う気持ちは変わりませんし「素直な心で何事にも向き合い、謙虚さを覚えることで、他人を認めて自分自身も周りに認めてもらえる人間になり、その成長過程では色々な人に支えられて今の自分がいられるということを受け止め、感謝する本当の意味を理解できる人間になって欲しい」
そのチーム指針も新しい形で選手たちに受け継いでいきます。
昨年から交流の幅広さを生かし、色々なチームからアドバイスなどを受け、この時期の準備をしてきました。
埼玉を代表する全国クラスのチームに支えて頂いていることも強みです。

 

卒団後も甲子園出場選手や野球強豪の大学、有名社会人野球チーム、現在も甲子園を目指し第一線でプレーをしている団員もいます。

しかし、経験豊富なスタッフが揃っている我がチームは15年の間で3回程、埼玉県で1位となっています。
この20年で秩父地区はもとより北部地区の中では我がチームだけが優勝を経験しています。

県大会で優勝を経験し、県内に限らず他県にも全国大会常連の多数のチームと交流があります。
常日頃から多くの情報を手にすることができ、学ぶ教材も豊富にあります

現在は少しづつですが、指導者の行き過ぎた指導の禁止、罵声・プレッシャーが掛かる声掛け禁止が参加条件の大会(大手スポーツメーカ主催)も行われるようになりました。
その大会は申し込みをして参加できるものではなく、近年の活動が認められ大会主催者から招待を受け出場ができる大会です。
我がチームも数年前からそのような大会に毎年5~6つ程の大会から招待を受けるようになりました。
これは秩父地区でも、申し込んで出場する大会への参加は数チームありますが、完全招待制の大会参加は我がチームだけしかありません。


体験会は毎練習で開催します。現に新しい取り組みをスタートさせていますのでまずはグランドに足を運んでください。
低学年の選手には遊び感覚で本当に野球クラブなの?と思ってしまうような場面もありますが、子供たちが「また来たい!」と思うような気持ちで帰ってもらうこと。
高学年の選手には難しいことも楽しく学んで「もっともっと上手くなりたいから次の練習が待ち遠しい!」と思ってもらえる指導を心掛けています。
昨年に埼玉県で優勝したことは集大成として考え、新しいチームに生まれ変わるための切っ掛けだと思っています。

新しく生まれ変わったこれからの小鹿野カージナルスジュニアにチーム一同も期待しています。
これらを目指すにあたり私自身も勉強を怠らず、これからの時代に必要な知識を習得し、野球に関わって頂ける選手を少しでも多く増やしていきたいと考えています。